インプラントは現在、1本〜数本の歯を失ってしまった場合の治療の第一選択です。抜けてしまって歯がない部位の顎の骨にチタン製の人工の歯根を埋め込み、それにかぶせものをしていきます。見た目が良いのはもちろんですが、噛む力も元々の歯とほぼ同じで、他の歯を削らず単独で治療できる為、大きなメリットがあります。
ブリッジは、抜けて歯が無くなってしまった部分の両隣の歯を削り、その上に数本の歯をつないだ形のかぶせものをする治療です。違和感も少なく、よく噛めるメリットがありますが、健康な歯を大きく削らなければならない、支台となっている歯に元々以上の咬み合わせの力がかかってしまうというデメリットがあり、その為、将来的に支台となっている歯が悪くなり、抜歯になるリスクが高まってしまいます。
入れ歯は、残っている歯に金具を引っ掛けて、抜けて歯がなくなってしまった部分の歯ぐきの上に、直接プラスチックの歯ぐき付きの歯を入れます。噛む力が元々の歯より落ちてしまう、口の中に異物があるような違和感、毎食後はずして洗わなければならない煩わしさ、などのデメリットがありますが、一番のデメリットと思われるのは金具を引っ掛けている歯が将来悪くなって抜歯になってしまうリスクが高いことです。残っている歯を削る量は少なく、比較的短期間で完成するメリットはあります。
インプラントは骨の中に人工物を埋め込むので、3次元的(立体的)な診査が欠かせません。CT撮影のデータにより、色々な角度から、どの部位に、どの方向に、どのくらいの長さと太さのインプラントを入れるかシミュレーションします。骨が少ない時にはGBRなどの骨造成法を合わせて行います。
インプラントは他の歯科治療と違い、人工物を体の中に埋め込む手術ですので、手術環境が非常に重要です。
専用のオペ室、クラスBのオートクレーブで完璧に消毒・滅菌された器具。
使い捨てできるものは一回毎に使い捨て(インプラントドリル、滅菌グローブ、手術衣、チューブ類、吸引チップなど)
「静脈内鎮静法」というのは、点滴を取って血圧や呼吸、心電図などを監視しながら、少しずつお薬を入れていくことで、眠っている間に手術を行う麻酔管理です。
正確には眠っているわけでも意識がなくなるわけでもなく、患者さんは呼びかけにも応じるのですが、手術後には「手術中の事はほとんど覚えていない」「気付いたら終わっていた」という方が多いです。うたた寝の状態に近いのかもしれません。
不安や恐怖心の強い方、高血圧や心臓病などの基礎疾患をお持ちで手術中に全身管理の必要な方などには特に有効ですし、インプラントの手術で比較的長時間不安や緊張を強いられる処置の時には、よりリラックスした状態で手術を受けていただけると思います。
けやき歯科クリニックは「より安全で快適な診療環境」を実現します。